38万円を超える所得があれば主婦でもしなければいけない確定申告。
白色と青色があると聞くけれど違いは?どっちがどのくらい節税になるの?など疑問に思うことについてファイナンシャルプランニング技能士3級の知識を持った主婦が書きます。
青色申告とは?
まず、青色申告が何か具体的に分かっていなかった私みたいな人は、今年は白色申告しかできません。
というのも、青色申告をするには税務署の事前承認が必要だからです。
税務署にすでに申し込んでいる人だけが青色申告できるわけですね。
ここから考える話は今年の収入を来年申告する場合にどういう違いが出るか、になります。
青色申告の届け出は事業の開始日から2ヶ月以内にする必要がありますが、3月15日までに申告するなら2ヶ月過ぎても大丈夫です。迷っている方は3月15日までに決める必要があります。
※この頃に調べた情報をもとに、私は2017年には「青色申告承認申請書」と「個人事業の開業届出」を提出して青色申告をしました。
よく言われる青色申告のメリット
大体この5点が青色申告のメリットといわれます。
- 30万円未満の償却資産は一括で必要経費に算入できる。
- 家族に支払う給与が必要経費になる。
- 純損失は翌年以降3年間の繰越できる。
- 欠損金の翌期以降7年間の繰越控除が認められる。
- 複式簿記で帳簿を付ければ65万円、簡易簿記で帳簿を付ければ10万円の特別控除。
在宅ワーク主婦にとってはメリットじゃないよね?
1番目から順番にメリットにならない理由を見ていきます。
1.30万円未満の償却資産は一括で必要経費に算入できる。
税理士の先生に聞いたところ、私程度の個人の在宅ワークではパソコンなどを購入してもほんの一部しか経費として算入できないそうです。
青色申告では30万円ですが白色申告でも10万円の算入ができます。パソコン代などのほんの一部であれば枠が10万円でも十分に足りるので、メリットになりません。
2.家族に支払う給与が必要経費になる
主婦の在宅ワークで家族に給料を支払うとか、普通はないですよね。
なのでこれも利点にはなりません。
3.純損失は翌年以降3年間の繰越できる。4.欠損金の翌期以降7年間の繰越控除が認められる。
そもそも主婦の在宅ワークで損失やら欠損金なんて出たら大変です。
もしも繰り越しが必要な赤字が出る在宅ワーカーがいるとしたら、そのお仕事自体を検討し直す必要があるのかも。
普通にクラウドソーシングで在宅ワークをしていれば赤字なんて出ないので、三点目と四点目も何の得にもなりません。
唯一にして最大のメリット!
じゃぁ、青色申告のメリットは無いのかというと、そうではありません。
一番大事なのは最後のメリットです。
5.複式簿記で帳簿を付ければ65万円、簡易簿記で帳簿を付ければ10万円の特別控除。
例を挙げて考えてみましょう。
月5万円稼いだとすると1年で60万になります。60万円の所得税率は5%なので所得税は
白色申告 (60万円-38万円)×0.05=1.1万円
青色申告10万円 (60万円-38万円-10万円)×0.05=0.6万円
青色申告65万円 (60万円-38万円-22万円)×0.05=0万円
白色と複式簿記の青色では所得税額だけで1.1万円の差が出ます。
税金には他に5,000円くらいの均等割りと10%くらいの所得割の住民税がかかります。お住まいの地域により異なりますが、大体こんな感じになります。
白色申告 (60万円-38万円)×0.1=2.2万円
青色申告10万円 (60万円-38万円-10万円)×0.1=1.2万円
青色申告65万円 (60万円-38万円-22万円)×0.1=0万円
白色と複式簿記の青色では住民税額では2.2万円くらいの差が出そうです。
復興特別所得税もかかるので支払う税額は更に多くなり合わせるとその差は3万円を超えそうです。
クラウド申告ソフト
こうして考えてみると65万円の特別控除は大きいですね!でも、複式簿記で帳簿をつけるのが前提です。
個人でつけるのは結構難しいらしいし、税理士に頼むと青色申告なら3万とかいくらしいです(税理士による)。3万ちょっとの節税の為に税理士に3万払うのは。。。
そんな人のために、青色申告オンラインがあります。しかも、調べてみたところ一社だけじゃなくて複数出ているみたいです。
これとか、よく見ますね。私も使ってみようか検討しているところです。初年度は無料で、2年目以降は8,640円ほどかかるようです。3万超の税金が0になるなら、使い易ければ2年目以降も使いたいですね。
こんなのも見つけました。どっちがいいのかはゆっくり考えるつもりです。
※2017年に詳しく調べて考えました。
そして、最終的には自動連携機能があってデータを手入力しなくてすむ、使いやすいマネーフォワード クラウド会計・確定申告を使うことに決めました。愛用して3年目になります。
おわりに
ここまで読まれていかがでしたか?
私は計算してみてはじめて、青色申告がこんなに節税になることを知りました。
あ、3月15日を超えてから申し込まないと来年の確定申告がタダにならないサービスもあるようなので、15日過ぎまで複数の青色申告ツールをゆっくり検討しました。
この記事を来年の確定申告のために見ている方は、すぐに申し込まないように気を付けてくださいね。
2018年の確定申告書はマネーフォワード クラウド会計・確定申告で簡単に仕上がりました。
この記事は、最低限の知識しかない一主婦が書いています。完璧に全てを理解して書いているわけではないので、不明点などありましたら調べるなり税理士さんにご相談するなりなさってくださいね。
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